スカウトメールを送信する際、文面に迷う採用担当者は少なくありません。
初めてスカウトメールを作成する場合は「メールの書き方自体が分からない」と頭を抱えてしまう方も多いでしょう。
さらに、スカウトメールの作成に慣れた後には、「開封率・返信率が上がらない」という新たな悩みも生まれてきます。
そこで本記事では、スカウトメールの具体的な例文と、返信率が上がる書き方を解説します。
すぐに例文を確認したい採用担当者の方は、「スカウトメールの例文と件名」以降をご覧ください。

スカウトメールとは?

スカウトメールは、採用の過程において「企業側から求職者に送るメッセージ」を指します。
企業が出した求人広告に対して候補者がコンタクトを取る従来の応募型採用とは異なり、企業から候補者に対してファーストコンタクトを取ることが特徴です。企業が直接候補者に対してアプローチをするため、「攻めの採用」とも呼ばれています。
受け身の採用では辿りつかない優秀な人材や、自社の採用条件にぴったり当てはまる候補者に自社の存在をアピールすることで、候補者からの応募を促進します。
なぜスカウトメールが重要なのか?

ダイレクトリクルーティングなど攻めの採用を導入する企業が増加傾向にある昨今、スカウトメールの質は底上げされているのが現状です。
ダイレクトリクルーティングはすでに当たり前の採用手段です。企業から候補者のファーストコンタクトとなるスカウトメールの質が悪いと、返信率はおろか開封率すら低迷する可能性があります。
自社が想定するターゲットが惹かれる、質の高いスカウトメールを作成することは攻めの採用全般で最も重要なポイントだといえます。
スカウトメールと求人広告との違い

スカウトメールは、企業が能動的に行動を起こします。
採用条件に適合する人材を、“企業側”が探しにいき、”企業側”からアプローチを開始(スカウトメール)するのが基本です。
一方で求人広告は、応募者側が能動的に行動を起こします。就職したい条件の企業を、”人材側”が探しにいき、”人材側”からアプローチを開始(応募)するのが基本です。
以上のことから、求人広告で得られる人材は、転職顕在層のみといえるでしょう。
一方で、スカウトメールは転職潜在層にもアプローチができます。転職潜在層の人材が基本的に多いため、この点も加味してスカウトメールを作成する必要があります。

返信率を上げるスカウトメールの書き方

返信率を上げるスカウトメールの書き方を紹介します。
ターゲットを明確に設定する
スカウトメールを送るタイミングを工夫する
ポジティブ・ネガティブワードを使い分ける
応募者に「次にすべき行動」を示す
メリットを強調して文章を記載する
ターゲットを明確に設定する
ターゲットを明確に設定したうえで、ペルソナも決めておきましょう。自社の採用条件を人事部・現場の部門・経営層で話し合い、すり合わせていきます。これらの条件をもとに、ペルソナを設定します。
具体的には、以下のポイントを決めておくと良いでしょう。
具体的な数値を用いるのが基本です。例えば年齢を30代とするのではなく、35歳と設定します。これらの項目を埋めることで、ターゲットに刺さるスカウトメールの作成ができます。
ペルソナ設定の例
- 年齢
- 学歴
- スキル
- 転職前の年収
- 居住地
- 家族構成
- 実家暮らしか否か
- 休日の過ごし方
- 現職の悩み
スカウトメールを送るタイミングを工夫する
スカウトメールを送信するタイミングは非常に重要です。
基本的には、転職意欲がより高まっている時間帯に送ることができると最も良いでしょう。逆に、適切ではないタイミングに送信すると、開封が後回しにされるため、しっかりと読んでもらえません。
具体的には、通勤時間(7:40~8:00前後)、昼休み(11:50~12:50前後)、退勤時間(17:30~18:30ころ)がおすすめです。
逆に休日や家に帰ってリラックスしているタイミング、金曜日の夜などで遊びに行っている可能性が高いタイミングはおすすめできません。
ポジティブ・ネガティブワードを使い分ける
スカウトメールを送信するときは、ポジティブキーワードとネガティブキーワードを上手く使い分けましょう。
スカウトメールにおいてのネガティブキーワードは、大まかにいえば特別感がないワードです。スカウトメールの特性上、不特定多数に送っていると思われがちな、テンプレートキーワードは悪印象です。
全職種
営業職・事務
ITエンジニア系
サービス業・美容系業
応募者に「次にすべき行動」を示す
自社をアプローチしただけでスカウトメールが終わると、候補者は次に起こすべきアクションが分かりません。
応募者が何をすべきなのか、文末に記載し、連絡先などは分かりやすくしておきましょう。
ただし、次に起こすべきアクションは、なるべくハードルが低いものを設定することが基本です。「カジュアル面談の場を用意」「会社説明会への招待」「個別オンライン面談」など、企業を深く知るフェーズに移ります。
「応募お待ちしております」など本選考に直接推移するものは、候補者視点ではハードルが高く、なかなか返信できません。
メリットを強調して文章を記載する
自社を選ぶメリットを強調して、分かりやすい文面で記載しましょう。
福利厚生や給与所得、立地、オフィスの設備、資格取得支援制度などのアピールできるポイントは、箇条書きで書くのがおすすめです。 応募者が企業を明確に評価できるポイントを記すことで、興味を持ってもらいやすくなります。
「働くイメージが湧く」「他社と比較がしやすい」「明確な良いポイントがある」とわかってもらえるようなメッセージを心がけましょう。
スカウトメールの例文と件名

スカウトメールの例文と件名の例を紹介します。
返信率が高いスカウトメールのテンプレート
応募者の興味を引く件名例
返信率が高いスカウトメールのテンプレート
ポイント①
現職の××でのご経歴を拝見したところ、
入社後わずか1年ほどでチームを率いるリーダーとして活躍していたとのこと、大変驚きました。
業種のみではなく、もうひとつ深堀することで興味を強く持っていることをアピールできます。
ポイント②
今回は××の業種に興味を持っているということで、
弊社では〇〇様のご希望に添える環境をご提供できるかと考えております。
どのような環境を提供できるのかを詳しく書く、もしくは自社のオウンドメディアを貼り付けることがおすすめです。
ポイント③
××の業務の中でも、特に△△の業務をお任せしたい次第です。
もし興味を持っていただけたのであれば、
オンラインやカジュアル面談で詳しいところをお話しさせていただければと思います。
業務内容を具体的に書くこともおすすめです。ただし長くなる場合は、大まかな業務だけ書き、詳細はオンラインやカジュアル面談で話すようにすることで関係性の構築ができます。
ポイント④
実は今回の募集は大々的に公表しておらず、
弊社がお呼びしたいと考えた方のみにメールを送っております。
特別感の演出ができます。
ポイント⑤
ぜひ一度お話をする機会をいただけると嬉しいです!
業種などにもよりますが、カジュアルな文章にすることで親近感を持ってもらえます。
応募者の興味を引く件名例
応募者の興味を引く件名の例を紹介します。
全般
- 〇〇様の経歴を拝見しました!ぜひ一度、お話させていただけませんか?
- 【特別オファー】〇〇様の××の経験を活かした仕事をしませんか?
- 【マネージャー候補】オンライン面談で社長と話しませんか?××様のご経歴を拝見いたしました。
業界未経験者を採用したい企業・研修制度に自信がある企業向け
- 【業界未経験入社で平均月収×万円越え】△△業界の経験を活かした営業をしませんか?業界未経験でも稼げる商品力
- 【××業界未経験でも戦える!】充実した研修制度で入社後1年間の平均月収×万円も!特別カジュアル面談オファーでお話しませんか?
労働条件に自信がある企業向け
- 【限定オファー】××の経歴がある〇〇様に、月収×万円をお約束します!
- 【限定】フレキシブルな働き方でも月収×万円をお約束!カジュアル面談オファー
職種別スカウトメールの例文集

職種別にスカウトメールの例文をまとめました。「返信率を上げるスカウトメールの書き方」と併せてご覧ください。
営業職向けスカウトメールの例文
エンジニア職向けスカウトメールの例文
事務・管理職向けスカウトメールの例文
未経験歓迎のスカウトメール例文
営業職向けスカウトメールの例文
エンジニア職向けスカウトメールの例文
事務・管理職向けスカウトメールの例文
未経験歓迎のスカウトメール例文
スカウトメール送信に便利なダイレクトリクルーティングサービス

スカウトメールの送信に便利なダイレクトリクルーティングサービスを紹介します。
BizReach(ビズリーチ) | dodaダイレクト | Green(グリーン) | Wantedly(ウォンテッドリー) | |
---|---|---|---|---|
運営会社 | 株式会社ビズリーチ | パーソナルキャリア株式会社 | 株式会社アトラエ | ウォンテッドリー株式会社 |
利用料金 | 要問い合わせ | 月額利用料+成功報酬プラン:料金要問い合わせ 定額プラン:料金要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
利用者 | 247万人以上※スカウト可能会員 | 373万人以上 | 120万人 | 400万人以上 |
導入企業 | 30,300社以上 | 要問い合わせ | 9,000社以上※累計 | 要問い合わせ |
スカウトの特徴 | プラチナスカウト 企業・ヘッドハンターからのスカウト | プランによりスカウト対象が異なる | 月1000件までスカウト送信が無料 | 高返信率のスカウトメール |

BizReach(ビズリーチ)
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運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
利用料金 | 要問い合わせ |
利用者 | 247万人以上※スカウト可能会員 |
導入企業 | 30,300社以上 |
主なスカウトの特徴 | プラチナスカウト 企業・ヘッドハンターからのスカウト |
「BizReach(ビズリーチ)」は、独自の審査を通過した優秀な人材のみが登録しているスカウト支援サービスです。247万人以上にスカウトを送ることが可能で、多種多様な業種・年齢の人材が登録しています。
導入企業は30,300社以上と、実績もあるサービスです。
企業やヘッドハンターが送れるスカウト機能を使い、効率よく優秀層にアプローチができます。
dodaダイレクト

運営会社 | パーソナルキャリア株式会社 |
利用料金 | 月額利用料+成功報酬プラン:料金要問い合わせ 定額プラン:料金要問い合わせ |
利用者 | 373万人以上 |
導入企業 | 要問い合わせ |
主なスカウトの特徴 | プランによりスカウト対象が異なる |
「dodaダイレクト」は、大規模な人材データを保有するパーソナルキャリア株式会社が提供するスカウト支援サービスです。成功報酬+基本利用料プラント、定額プランの2つの料金体系が用意されており、自社の採用計画に合わせた利用ができます。
ただしプランごとに、スカウト可能な人材が違います。ハイクラス人材を採用したいなら成功報酬プランを、コスパを重視するなら定額プランを検討するのが一般的です。
Green(グリーン)
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運営会社 | 株式会社アトラエ |
利用料金 | 要問い合わせ |
利用者 | 120万人 |
導入企業 | 9,000社以上※累計 |
主なスカウトの特徴 | 月1000件までスカウト送信が無料 |
「Green(グリーン)」はITやWEB業界の人材が多数登録しているスカウトサービスです。
成功報酬型を採用していますが、金額は理論年収など関係なく業種により一律固定。一律60〜120万円に設定されているため、予算やランニングコストの計算がしやすいのが魅力といえるでしょう。
またスカウトメールは1000件まで送信無料で、1日33通までは送れるのも魅力のひとつ。IT人材検討しているならチェックしてみましょう。
Wantedly(ウォンテッドリー)
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運営会社 | ウォンテッドリー株式会社 |
利用料金 | 要問い合わせ |
利用者 | 400万人以上 |
導入企業 | 要問い合わせ |
主なスカウトの特徴 | 高返信率のスカウトメール |
「Wantedly(ウォンテッドリー)」は、条件や知名度、採用予算に左右されない採用がコンセプトの採用支援サービスです。
スカウト機能はもちろん、採用広告の場としても使える企業ページ、求人広告も使えるのが最大の特徴です。採用にかかる機能がほぼ揃っているため、これひとつで完結できるサービスといえるでしょう。
柔軟な使い方ができるサービスなので、ぜひ一度チェックしてみてください。
スカウトメールに関するよくある質問

スカウトメールに関するよくある質問に応えていきます。
どうしても返信が来ない場合はどうする?
スカウトメールの返信が来た場合の対応方法
ターゲット設定を見直すタイミング
どうしても返信が来ない場合はどうする?
対策をしても返信がこない場合は、そもそものターゲット層を誤っている可能性があります。
採用市場のトレンドを把握し、どのようなスカウトメールがベストなのかを考えましょう。
またスカウトメールに記載する必須スキルや求める人物像などが厳しく設定されており、メールを受け取った候補者が当てはまっていないことも考えられます。
スカウトメールの返信が来た場合の対応方法
スカウトメールの返信がきた場合は、即日対応することが望ましいです。
即日カジュアル面談や会社説明会への案内を送り、日程をすり合わせましょう。1週間以内には、候補者と直接話す機会が設けられていると良いです。
また、選考に進んだ後は、面接日から1週間以内に内定通知を送付するか否かを決めることがおすすめです。
他企業に候補者が流れる前に、早め早めに対策を取ります。
ターゲット設定を見直すタイミング
ターゲット設定を見直すタイミングはさまざまです。
返信率の低迷時期、返信率が低下した時期の他、採用市場が変化したとき、外的要因により状況の悪化が懸念されるとき、競合他社の影響を感じたときなどが具体的なタイミングです。
外的要因とは、コロナなど社会全体が行動を制限されるなどの場合を指します。状況悪化が懸念された段階で、即社内会議を行い、今後の対策を話し合いましょう。
まとめ
スカウトメールの例文と、スカウトメールを成功させる手段について紹介してきました。
本記事を参考に、魅力的なスカウトメールを作成して自社の採用の質を上げていきましょう。

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