ダイレクトリクルーティングの導入を検討する企業が増加傾向にありますが、実際に導入するとなった際に気になるのが費用相場です。
「今検討しているサービスの料金は妥当か」「相場はどれほどか」と、気になる採用担当者は少なくありません。
本記事ではダイレクトリクルーティングの費用について、料金相場と利用効果を高める選び方について徹底解説します。
ダイレクトリクルーティングを利用するメリット

ダイレクトリクルーティングを利用するメリットを、まずは今一度おさらいしましょう。
ターゲットにピンポイントでアプローチできる
選考プロセスの短縮と採用効率の上昇に期待できる
採用コストの削減が可能
潜在層にもアプローチできる
ターゲットにピンポイントでアプローチできる
ダイレクトリクルーティングの1番の魅力は、やはりターゲットに対してピンポイントでアプローチできる点です。
ひとりひとりに合わせたアプローチを行うことで、その効果はますます高まります。自社がターゲットとしている人材は何を魅力に感じるか、この人材はどのような人物かを考えてアプローチをすることでマッチ度も高まるでしょう。
従来の応募型の採用と比べて、マッチ度の高い人材をピンポイントで採用でき、さらに要件外の候補者から応募がこないため、ターゲットに絞った効率的な採用活動が可能になります。
選考プロセスの短縮と採用効率の上昇に期待できる
ダイレクトリクルーティングは、自社に最適な人材に対してのみアプローチを行うため、書類選考をスキップするなど選考プロセスの短縮が期待できます。
採用したい人材を探す手間とスカウトメールを作成する手間は増えますが、ノウハウが蓄積されれば、従来の応募型採用よりも工数は少なくなるでしょう。
採用効率が上昇することで、採用担当者の負荷も軽減されていきます。
採用コストの削減が可能
ダイレクトリクルーティングでは、LinkedInなど無料のSNSを利用してメッセージを送ることも可能です。
また、OpenWorkなど完全成果報酬型のスカウト媒体では、人材紹介よりも安い金額で採用できるケースが多いです。
自社に合ったダイレクトリクルーティングサービスを登録できれば、採用コストの削減が期待できるでしょう。
転職潜在層にもアプローチできる
従来の応募型や人材紹介と比べると、ダイレクトリクルーティングは自社の手腕次第で、今積極的に転職活動をしているわけではない転職潜在層の採用にも繋がります。
アプローチできる人材の幅が広がるため、人材プールも築きやすくなるでしょう。転職潜在層にも自社の存在を知ってもらうことで、今後その人材が転職を強く考えた際に、自社が候補にあがります。
ダイレクトリクルーティングの費用体系の違い

定額型 | 成功報酬型 | |
概要 | 月または年ごとに料金を支払う 成功時に別途報酬が発生しない | 採用成功時に報酬が発生する 初期費用が発生するケースもある |
メリット | ・ランニングコストの算出が容易 ・複数名採用により1人あたりの採用単価が下がる | ・利用期間中に採用が実現しない場合は費用が発生しない ・マッチする人材をじっくり探せる |
デメリット | ・利用期間中に採用が実現しない場合も費用が発生する ・採用計画が明確でないとサービス利用において過不足が生じる | ・複数名採用を実現した場合はコストがかさみやすい ・早期退職された場合の規定をよく確認する必要がある |
利用の注意点 | ・スカウトメールの送信数など上限が決まっている ・採用計画とサービスを比較し過不足が無いかよく検証する | ・成功報酬が発生する段階を確認する(内定時か入社時かなど) ・早期退職時の規約を確認する |
おすすめの企業 | ・複数人採用したい企業 ・採用計画が明確に決まっている企業 | ・ニッチな職種やポジションの採用をしたい企業 ・採用予定人数が少ない企業 |
ダイレクトリクルーティングの費用体系は、大きく分けて定額型と成功報酬型の2つです。
定額型は月額や年額が定められており、それを支払うことでサービスを利用できます。基本的には月額プランよりも、年額プランの方が、月あたりの利用額が安く定められている点に注意が必要です。
ただ、「年額プランを契約したが3ヶ月で採用がきまった」としても、払戻対応がないケースがほとんど。採用計画が明確でなければ、過不足が生じるため、よく検証しましょう。
成果報酬型は、内定通知時または入社時などに報酬が発生します。月額利用料などが発生しないため、じっくりとマッチする人材を探せます。また採用が難しいニッチな職業やポジションの採用だと、月額利用料を払っても採用できない可能性も高く、リスク管理が容易です。
ただし早期離職や、内定通知時に報酬を支払った後に内定辞退された際の規約は確認しておきましょう。返金してくれるサービスが多いですが、細かい規約が決まっています。
ダイレクトリクルーティングの費用相場

ダイレクトリクルーティングの費用相場を、新卒採用・中途採用に分けて解説します。
定額型も成功報酬型も、中途採用のほうが費用がかさみます。即戦力になる優秀な人材を確保するために、サービス提供事業者が広告などを打ち集客をしているためです。
新卒採用での費用相場
新卒採用の場合、成功報酬型は35~60万円が相場です。これに合わせて、初期費用、システム利用料が加算されるケースもあります。初期費用の相場は0円~60万円、システム利用料の相場も0~60万円です。
定額型は1年60~150万円が相場です。月ごとに決済するプランの場合は、さらに安く採用できる可能性があります。
中途採用での費用相場
中途採用の場合、成功報酬型は採用者の理論年収の15~30%が相場です。これにプラスして、初期費用やシステム利用料が加算されるケースもあります。
初期費用の相場は0円~60万円、システム利用料の相場も0~60万円です。
定額型は1年300~400万円程度が相場です。月ごとに決済するプランかつ、採用人数が多ければ、1人あたりのコストが安くなります。
ダイレクトリクルーティングを効率的に活用するためのポイント

ダイレクトリクルーティングを効率的に活用するポイントを解説します。
採用ターゲットに合うサービスを選ぶ
採用予定人数や期間からサービスを決める
スカウトメール機能の活用
採用ターゲットに合うサービスを選ぶ
採用条件を満たす人材層が厚いサービスを選ぶことで、よりダイレクトリクルーティングを効率的に活用できます。
いくら人材データベースの規模が大きくても、採用したい人材がいなければ利用する意味が薄くなります。
例えば管理職など採用難度が高いポジションは、大規模な人材データベースから探すよりもハイクラス特化型の小規模な人材データベースから探した方が効率は良いといえるでしょう。
採用予定人数や期間からサービスを決める
採用予定人数や期間から利用サービスを決めるのもひとつの手段です。
採用予定人数が少ない場合は、成果報酬型のほうがコスト削減ができます。また採用予定人数が多い場合は、定額プランのほうが良いと言われています。
また採用期間が明確な場合は、定額プランであればランニングコストの算出もしやすいといえるでしょう。
スカウトメール機能の活用
スカウトメール機能を最大限活用することで、ダイレクトリクルーティングを効率的に行えます。
各サービスのスカウトメール機能は異なるため、トライアル期間がある場合は申し込んで使用感を確かめることがおすすめです。登録者の絞り込み検索、スカウトメールを送る対象の選定など、機能性や使い勝手の良さをよく検証しましょう。
費用を抑えたい場合におすすめのダイレクトリクルーティングサービス

費用を抑えたい場合におすすめのダイレクトリクルーティングサービスを紹介します。
コストパフォーマンスの良いサービス一覧
サービスごとの特徴と費用
コストパフォーマンスの良いサービス一覧
コストパフォーマンスが良いサービスとひとことで言っても、どのようにコスパが良いのかはサービスにより異なります。
「金額は高めであるがノウハウを持つ専任担当者が伴走してくれる」「機能は良く金額が安い」「安くはないがニッチなポジションの優秀層を採用できる」などさまざまです。
費用の安さだけで選べば、「自社に最適な人材がいなかった」と採用に失敗するケースもあります。自社にマッチする人材を探すこと・採用予定人数・採用期間など何を重視するのかを決め、どのようにすれば費用を抑えられるかを考えましょう。
コストパフォーマンスが良いとされているサービスを以下にまとめました。
- キャリオク
- Wantedly
- Eight Career Design
- リクルートダイレクトスカウト
- doda ダイレクト
- ミドルの転職
- Green
- LAPRAS SCOUT
- Forkwell Jobs
- paiza
サービスごとの特徴と費用
サービス名 | 特徴 | 費用 |
---|---|---|
キャリオク | 求職者をオークション形式で入札!1人あたりの採用単価24.5万 | ライト:30万円 スタンダード:45万円 採用担当者向け公式HP |
Wantedly | 20~30代の若手中心で採用広報の場としても使える! | 基本利用料のみ 採用担当者向け公式HP |
Eight Career Design | 成果報酬が固定で役職者層を採用できるチャンス!優秀層の採用なら | 基本利用料+成果報酬固定50万 採用担当者向け公式HP |
リクルートダイレクトスカウト | 1年目は初期費用無料で安く採用できる!検証利用ができる | 初期費用(1年目無料)+成果報酬 採用担当者向け公式HP |
doda ダイレクト | 選べる定額or成果報酬プラン!優秀層も複数人採用もできる | 初期費用無料+定額プラン 月額利用料+成果報酬プラン 採用担当者向け公式HP |
ミドルの転職 | スカウトメールはスタンダードプランで月1500通と大盤振る舞い! | 基本利用料+理論年収20% 採用担当者向け公式HP |
Green | 一度きりの初期費用と固定の成果報酬!優秀人材をコスパよく採用 | 初期費用(一度きり)+成果報酬固定(地域別に設定) 採用担当者向け公式HP |
LAPRAS SCOUT | かかるのは基本利用料のみ!分かりやすい料金体系 | 基本利用料 採用担当者向け公式HP |
Forkwell Jobs | 採用後の定着率は脅威の98%!エンジニア採用で専任担当が伴走 | 基本利用料+成果報酬 採用担当者向け公式HP |
paiza | 初期費用、基本利用料、求人掲載料は全て無料! | 完全成果報酬型 採用担当者向け公式HP |
スカウトメールで注意するポイント

スカウトメールを送る際に注意すべきポイントを紹介します。
個別にカスタマイズする
なぜアプローチしているのかを具体的に伝える
文章は短くシンプルにまとめる
適切なタイミングで送る
返信しやすい内容や問い合わせ先を記載する
個別にカスタマイズする
スカウトメールの最大のメリットは、候補者に特別感を感じてもらえる点です。
「企業から直接自分が期待されている」と思ってもらうことで、転職意欲を高められます。
そのためスカウトメールは、個別にカスタマイズをすることがおすすめです。例えば「営業職のあなたに」ではなく、「〇〇様に」と候補者の名前を入れることで特別感を演出できます。
カスタマイズすることで開封率・返信率が向上し、採用に繋がりやすくなるでしょう。
なぜアプローチしているのかを具体的に伝える
スカウトメールには、なぜ自社があなたにアプローチしているのかを具体的に伝えることがおすすめです。
「〇〇様の××の経歴に魅力を感じた」「特に××の経験がある点に非常に魅力を感じている」など、個別にカスタマイズすると高い効果を得られるでしょう。
返信率が上がり、候補者と繋がりを持てる可能性が高まります。
文章は短くシンプルにまとめる
スカウトメールは自社の魅力をアピールできる点がメリットではありますが、長すぎると候補者に最後まで読んでもらえません。
スマートフォンで見る候補者も多く、冗長なメールだと、読む気が失せてしまい、後回しにされそのまま忘れられるケースもあります。
文章は短くシンプルにまとめて、視覚的にも見やすくすることがおすすめです。
1文を短くする、2文程度で改行を入れる、条件など並列できる部分は箇条書きにするなど、候補者の立場を考えたスカウトメールづくりをしましょう。
適切なタイミングで送る
スカウトメールは送信時間も非常に重要です。候補者がプライベート用携帯を見る時間帯を狙って送信することで、開封率の上昇が期待できます。
- 通勤時間帯で電車に乗っている時間(8:00頃)
- 昼休み休憩の少し前の時間(11:55頃)
- 退勤の時間帯(18:00頃)
職業やポジションによっても適切なタイミングは変わるので、試行錯誤することがおすすめです。
返信しやすい内容にする
スカウトメールを開封した候補者に起こしてもらうアクションを、なるべくハードルが低いものにしましょう。
返信しやすい内容にして気軽にメールを送ってもらえれば、関係性を構築しやすいです。
逆に「応募お待ちしております」で締めるのはおすすめできません。応募は候補者にとって人生を決める重要な行動であるため、ハードルが高く次のアクションに通じません。
カジュアル面談の場を設けるなど、「とりあえず話を聞いてみようかな」と思ってもらえる内容にしましょう。
『ご返信は「興味あります」のみで構いません』などと記載するのも、ハードルが下がりおすすめです。
コスト削減のための工夫

ダイレクトリクルーティングの費用削減のための工夫を紹介します。
ログイン頻度が高い求職者を優先してアプローチ
定額プランやキャンペーンを活用する
スカウトメールの効果測定を行う
採用予定人数が少ない場合は成功報酬型を選択する
ログイン頻度が高い求職者を優先してアプローチ
ダイレクトリクルーティングサービスでは、スカウトメールの上限が決められているケースがほとんどです。
有限なスカウトメールを無駄打ちするのを避けるために、ログイン日が直近の求職者を優先してアプローチしましょう。ログイン頻度が分からないサービスの場合は、最新ログイン順で並べ替え検索を行うことがおすすめです。
定額プランやキャンペーンを活用する
キャンペーンを活用することで、安く利用できます。また定額プランを利用することで、予算を大幅にオーバーすることはなく、ランニングコストも計算しやすくなります。
ただし採用人数やスカウトメール送信数などに上限が課せられている定額プランが多いため、必ず条件を確認しておきましょう。
スカウトメールの効果測定を行う
スカウトメールを送りっぱなしにするのではなく、効果測定を行い数値を算出しデータ化しましょう。
スカウトメールはPDCAサイクルを回すことで、より高い効果が期待できます。改善すべきポイントも分かるため、必ず行ってください。
「開封率が高いが返信率が低い」「そもそもの開封率が低い」などが分かれば、改善すべきポイントが分かります。
ダッシュボードで分析が簡単にできるスカウト媒体もあります。
採用予定人数が少ない場合は成功報酬型を選択する
採用予定人数が少ない場合は、成功報酬型を選択することも視野にいれましょう。
定額プランでは、採用できなければ「採用できないのに金額だけ支払っている」といった状況になります。特にダイレクトリクルーティングのノウハウが少ない企業は、こういった状況に陥りやすいと考えられます。
採用予定人数が少なく、採用の算段が立っていない企業は、初期費用と月額利用料が無料の成果報酬型も検討しましょう。
ダイレクトリクルーティングの費用に関するよくある質問

最後はダイレクトリクルーティングの費用に関する質問に対して回答します。
ダイレクトリクルーティングの費用はどのくらいかかりますか?
ダイレクトリクルーティングを利用する際の注意点はありますか?
定額型と成功報酬型のどちらが良いですか?
ダイレクトリクルーティングの費用はどのくらいかかりますか?
ダイレクトリクルーティングの費用は、新卒採用の場合、成功報酬型は35~60万円、定額型は1年60~150万円が相場です。中途採用の場合、成功報酬型は採用者の理論年収の15~30%、定額型は1年300~400万円程度が相場です。
詳細は「ダイレクトリクルーティングの費用相場」をご覧ください。
ダイレクトリクルーティングを利用する際の注意点はありますか?
ダイレクトリクルーティングを利用する際の注意点としては、自社に合った適切な媒体選びをすること、適切な料金体系を選ぶことが上げられます。自社の採用条件に合った人材が少なければ、登録している意味が薄くなります。
また料金システムも非常に重要です。詳しくは「コスト削減のための工夫」をご覧ください。
定額型と成功報酬型のどちらが良いですか?
一概にどちらが良いとはいえません。自社に最適な料金システムを選ぶことが重要です。料金形態の違う2~3種類ほどのダイレクトリクルーティングのトライアルに申し込み、使用感を確かめるのもひとつの手です。
一般的には、採用予定人数が少なければ成功報酬型を、採用予定人数が多い場合は定額型を選ぶのが良いと言われています。
まとめ
ダイレクトリクルーティングの費用について解説してきました。ダイレクトリクルーティングは応募型採用よりもコストが安くなる傾向にありますが、使い方を間違えれば成果を出せないままコストがかさんでいく可能性もあります。
本記事で紹介した内容をよく確認し、自社に合ったダイレクトリクルーティングサービスを選びましょう。
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